利用ガイド

不適性検査スカウターのご利用方法をご紹介します。

精神分析検査の解説

精神分析検査の概要

スカウター精神分析の役割は、心の健康診断です。採用選考時に「精神の健康状態」を評価し、入社後のトラブルのリスクを低減することを目的としています。

検査の目的と役割について

危険物の取り扱いなど些細なミスが大きな事故につながるような職場や、金銭や機密情報に触れるような職場、児童や高齢者など社会的な弱者を対象とした職場などで、 未然の事故・トラブル予防が強く求められる職種での採用において、面接では見極めきれない問題行動やトラブルの兆候を発見し、企業防衛するための支援ツールです。 ネガティブチェックのみに焦点を当てた検査となっています。

多くの会社が採用内定を出すにあたり、医師による健康診断結果の提出を求め、身体面の健康問題を抱えていないことを条件にしています。 一方で、精神面(メンタル面)の健康については、内定条件としたいニーズはあるものの現実的な対応方法は確立されていません。 そもそも、精神科医の診断や鑑定といった習慣が日本にはなく、入社希望者に精神科医の面談を受けさせることも困難(ほぼ不可能)であることや、 採用選考時に精神面の評価を行っていることを知られたくないという世間体や評判が気になり、精神面の健康状態を内定条件に出来ないようです。

精神分析は、このような採用選考時の課題に対して、精神面の健康診断指標を適性検査として提供し、人材採用のリスクヘッジとしてご活用頂けます。

得点の水準とレベル評価について

検査結果の各項目(評価尺度)は、得点で表示しており、得点に応じて「許容」「注意」「要注意」「ハザード」の4段階でレベル評価しています。

「許容」レベル:
特に問題はありません。

「要注意」または「ハザード」レベル:
採用を見送っていただきたい基準として設定しています。

「注意」レベル:
「兆候がある」という程度の状態であり、たちまち問題と言うレベルではないため、採否の判断を悩むところではあります。 他の受検者(応募者)の多くが「許容」レベルであれば、あえて「注意」レベルの受検者を採用する必要はなく、「許容」レベルの受検者から採用を決めていただければ良いのではないかと思います。

検査結果レポート サンプル

精神分析の検査結果レポート
結果サンプル(PDF)ダウンロード

まず結論を見る(総合評価の確認)

精神分析-総合評価チャート

まず、精神分析の検査結果レポート「5.総合評価」をご覧いただき、「要注意」以上であれば不採用基準とお考えください。 採否の判断(特に一般に言う足キリ)という目的においては、ここだけを見て決めていただいても結構です。 主に精神状態の傾向や負因性質の得点を基に、リスクの度合いを提示しています。 複数の項目(評価尺度)で高い得点が測定されている場合は、相乗的にリスク度は高まります。

次にストレスの状況を見る

精神分析-ストレス度チャート

精神分析の検査結果レポート「4.ストレス度」は現在ストレスを受けているかどうかを表しています。総合評価と同様に「要注意」以上であれば不採用基準とお考えください。 求人への応募時点で過度なストレスを抱えている人材を無理して採用する必要は無いといえます。

ネガティブな精神構造をチェックする

精神分析-負因性質チャート

精神分析の検査結果レポート「3.負因性質」では、職場のトラブルや問題行動の原因となりやすい特性について評価しています。 負因性質の得点が高い場合、職場における一般的(常識的)に妥当だと思われる判断や行動の基準とズレた判断や行動をするケースが多くなりがちです。 ここでの「一般的(常識的)」は、社会的または倫理的な規範を意味しており、組織・集団行動における明示・暗黙のルールを意味しています。 「常識とズレる」ことは、先入観や固定観念を打破するといったイノベーション的な発想や行動のことではありません。

常識的な行動が常に正しいということではありませんが、社会的あるいは倫理的なルールから逸脱する判断や行動は、多くの職場では歓迎されません。 負因性質のレベルが「要注意」以上になると、現時点では精神面に問題がない場合でも、職場トラブルの原因となりやすいため、不採用基準としてお考え頂いた方が安全だといえます。

現在の精神状態の詳細もあわせてチェックする

精神分析-精神状態の傾向チャート

精神分析の検査結果レポート「1.精神状態の傾向」では、受検者が現在どういった精神状態かを評価しています。 精神状態の傾向の得点が高い場合、精神面に何らかの不調傾向が検出されたことを表しています。

職場におけるトラブルや問題行動が起こる際には、問題行動を起こした人物は、多くのケースでストレス過多な状態で精神的に不安定になっている傾向が見受けられます。 何らかの精神的の不調や疾患を抱えているケースも少なくありません。

気分障害やパーソナリティ障害、精神疾患のパターンは、ここに表されている10項目以外にもたくさんありますが、ここでは職場トラブルになりやすい代表的な10項目に絞り評価しています。 精神状態の各項目(評価尺度)は、あくまでも受検者の現在の精神状態を表しているだけで、それ自体が問題ということではありません。

精神状態が「要注意」以上のレベルに達している場合は、帳票の「トラブルのタイプ」に表記しているようなトラブル・問題のリスクがあることを意味しています。 精神状態の傾向の得点が高いことで、トラブルのタイプに記載しているようなトラブルを、必ずしも起こすということではありませんが、得点の低い人と比べ確率的にリスクは高くなります。

なお、「精神状態の傾向」は、具体的なリスク・トラブルパターンを確認するための評価尺度として提示しています。 採否の判断ということでは、「総合評価」や「ストレス度」「負因性質」の検査結果を判断基準に用いて頂ければ十分かと思います。

精神状態の傾向は、あくまでも質問紙の方法による自己診断であり、疾患の医学的診断を行っているものではありません。医師の診断に代替するものではありませんので、正確な診断を必要とする場合は、精神科医等の専門家にご相談ください。

関連項目へのリンク

その他の検査の解説および虚偽回答の傾向については、以下のリンク先ページでご確認ください。

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